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リノベーションでできる虫対策10選|侵入経路と場所別の予防法を徹底解説

2026/8/6

中古住宅を購入してリノベーションする際、「古い家は虫が出やすいのでは?」と不安に感じる方も多いでしょう。虫の侵入を防ぐには、室内で見つけてから駆除するだけでなく、建物の隙間や湿気、排水設備などを根本から見直すことが大切です。本記事では、リノベーションでできる虫対策10選を、玄関・窓、水まわり、壁、床下などの場所別に解説します。虫が出にくく、快適に暮らせる住まいをつくるためのポイントを確認しましょう。

1. リノベーションで虫対策を行うメリット

1-1 虫が侵入・発生する主な原因

住宅で虫が見つかる原因は、大きく「屋外からの侵入」と「室内や建物内部での発生」に分けられます。玄関ドアや窓の隙間、換気口、排水口、エアコンの配管穴などは、ゴキブリや小さな羽虫が入り込みやすい場所です。築年数が経過した住宅では、建材の劣化や建物のゆがみによって、壁・床・巾木の周囲に隙間が生じていることもあります。

また、キッチンの生ゴミや食品、浴室の湿気、床下の腐食した木材なども虫を呼び寄せる原因です。ダニやチャタテムシなど、湿度の高い場所を好む虫もいるため、侵入口をふさぐだけでは十分とはいえません。虫対策では「侵入経路」「餌」「水分」「生息場所」の4つを減らすことが重要です。

1-2 工事と同時に対策するメリット

リノベーションは、虫の侵入経路や発生原因を根本から改善できる貴重な機会です。壁や床を解体すると、通常は確認できない配管の隙間、断熱材の劣化、雨漏りの跡、木材の腐食などが見つかることがあります。内装を仕上げる前に問題箇所を補修すれば、完成後に壁や床を再び壊す必要がなく、費用や手間を抑えられます。

ただし、内装を新しくするだけで虫が出なくなるわけではありません。表面をきれいにしても、隙間や湿気が残っていれば虫が侵入・発生する可能性があります。現地調査の段階で施工会社に虫への不安を伝え、建物の状態に合った対策を工事内容へ組み込むことが大切です。

2. 玄関・窓からの侵入を防ぐ虫対策

2-1 玄関やドアの隙間をふさぐ

リノベーションでできる虫対策の1つ目は、玄関ドアや勝手口の隙間をふさぐことです。ドアの下端や枠との間に隙間があると、ゴキブリやクモ、ムカデなどが侵入する可能性があります。ドアの建て付けを調整し、劣化した気密材やモヘアを交換するほか、必要に応じて気密性の高い玄関ドアへの交換を検討しましょう。

郵便受けと一体になった古い玄関ドアでは、投入口が侵入経路になる場合もあります。室内側に受け箱を設ける、隙間を小さくする部材を取り付けるなどの対策が有効です。また、玄関付近に虫が集まると侵入の機会が増えるため、屋外照明を虫が寄りにくいタイプのLEDへ変更する方法もあります。

2-2 網戸や窓まわりを見直す

2つ目の対策は、網戸と窓まわりの見直しです。網戸に破れがなくても、網戸とサッシの間やレール部分に隙間があると、小さな虫が室内へ入ることがあります。細かい網目の網戸へ交換するとともに、隙間を埋めるモヘアやゴム部品の劣化も確認しましょう。窓枠がゆがんでいる場合は、サッシの調整や交換が必要です。

窓の開け方にも注意が必要です。引き違い窓は、窓と網戸の位置によって隙間ができる場合があります。リノベーションを機に、気密性の高い窓や内窓を採用すれば、虫対策に加えて断熱性や防音性の向上も期待できます。窓の近くに植物や段ボールを置き続けないことも、虫を近づけないためのポイントです。

3. キッチン・浴室・洗面所の虫対策

3-1 排水口と配管まわりを整える

3つ目は排水口、4つ目は配管まわりの虫対策です。キッチンや洗面台の収納内部を見ると、排水管が床や壁を通る部分に隙間が残っていることがあります。この隙間は、床下や壁の中から虫が入り込む経路になり得ます。リノベーション時に配管の状態を点検し、適切なパテや専用部材で隙間をふさぎましょう。

排水口からの侵入や臭いを防ぐには、排水トラップも重要です。排水トラップには水をためて、下水側の空気や虫が上がるのを防ぐ役割があります。長期間使用しない場所では水が蒸発することがあるため、定期的に水を流しましょう。洗濯機の排水口には防臭・防虫機能のある部品を使い、排水ホースとの接続部分にも隙間を残さないことが大切です。

3-2 湿気と生ゴミへの対策を行う

5つ目は換気設備の改善、6つ目は掃除しやすいキッチンづくりです。浴室や洗面所に湿気が残ると、カビやダニだけでなく、湿った環境を好む小さな虫が発生しやすくなります。換気扇の能力や設置位置を確認し、必要に応じて設備の交換や浴室乾燥機の導入を検討しましょう。給気口も含めて空気の通り道をつくることがポイントです。

キッチンでは、油汚れや食品くず、生ゴミが虫の餌になります。継ぎ目が少なく汚れを拭き取りやすい床材や壁材、奥まで掃除できる収納を選ぶと、清潔な状態を保ちやすくなります。ふた付きのゴミ箱を置く場所や、食品を密閉保管できるパントリーをあらかじめ計画することも効果的です。

4. 壁・床下・天井からの侵入を防ぐ方法

4-1 壁や床の隙間を補修する

7つ目は壁・床・巾木まわりの補修、8つ目は換気口などへの防虫部材の設置です。築年数が経過した住宅では、壁と床の取り合い、巾木の裏側、収納の奥などに隙間が生じていることがあります。目に見える部分だけでなく、配線や配管が壁を貫通する部分も点検し、建物の構造や使用箇所に適した材料で処理しましょう。

外気を取り込む給気口や床下換気口は、必要な換気を確保しながら虫の侵入を防ぐ必要があります。防虫網や専用カバーを設ける方法がありますが、網目を細かくしすぎると、ほこりが詰まって換気性能が低下する可能性があります。通気口を自己判断でふさがず、施工会社と相談しながら防虫性と換気性能を両立させましょう。

4-2 断熱材と床下環境を改善する

9つ目は劣化した断熱材の交換、10個目は床下の湿気・シロアリ対策です。雨漏りや結露によって断熱材が湿っていると、断熱性能が低下するだけでなく、カビや虫が発生しやすい環境につながります。リノベーションでは断熱材の状態を確認し、濡れや劣化があれば原因を修理したうえで交換することが重要です。

戸建て住宅では、床下の湿気、木材の腐食、蟻道などの有無も確認しましょう。シロアリ被害を放置すると、柱や土台など建物の重要な部分が傷む可能性があります。必要に応じて専門業者による調査や防蟻処理、防湿シートの施工などを検討してください。薬剤を使用する場合は、施工範囲や安全性、効果の持続期間、保証内容の確認も必要です。

5. 虫が出にくい住まいを保つポイント

5-1 掃除しやすく風通しのよい間取りにする

リノベーション直後だけでなく、長期的に虫が出にくい住まいを保つには、掃除と換気をしやすい間取りが重要です。家具や大型家電を隙間なく置くと、裏側にほこりや湿気がたまりやすくなります。掃除道具を取り出しやすい場所に収納し、家具の配置やコンセントの位置まで考えておくと、日常的な手入れがしやすくなります。

パントリーやシューズクローク、土間収納など、空気がこもりやすい場所には換気設備や通気口を設けましょう。段ボールは湿気を吸収しやすく、虫の隠れ場所になる可能性があるため、長期間保管しないことも大切です。結露を抑える断熱計画と適切な換気計画を組み合わせれば、虫だけでなくカビやダニへの対策にもつながります。

5-2 害虫調査と定期点検を取り入れる

虫の種類や被害状況によっては、リノベーション会社だけで判断することが難しい場合があります。シロアリの蟻道、木材の大きな腐食、広範囲にわたる害虫の痕跡などが見つかった場合は、害虫駆除の専門業者による調査を検討しましょう。原因を特定しないまま内装を仕上げると、工事後に問題が再発する可能性があります。

工事の見積もりでは、防虫施工の対象範囲、使用する材料や薬剤、追加費用、保証期間を確認することが大切です。完成後も網戸、ドア、排水口、配管まわり、床下などを定期的に点検してください。早い段階で隙間や水漏れを見つけて補修することが、虫の侵入と建物の劣化を防ぐことにつながります。

リノベーションの虫対策に関するよくある質問

リノベーションをすれば虫は完全に出なくなりますか?

リノベーションによって虫の侵入経路や発生原因を減らすことはできますが、完全に防げるとは限りません。人の出入り、荷物、洗濯物などに付着して室内へ入ることもあります。建物への対策と、掃除・換気・食品管理などの日常的な対策を組み合わせることが重要です。

マンションでも虫対策は必要ですか?

マンションの高層階でも虫が入る可能性はあります。玄関、窓、ベランダ、換気口、配管などが主な侵入経路です。ただし、窓や玄関ドア、配管などの一部は共用部分に該当する場合があります。交換や加工を行う前に、管理規約を確認して管理組合へ相談しましょう。

虫対策の費用はどれくらいかかりますか?

費用は、網戸や隙間部材の交換といった小規模な対策から、床下の防蟻処理、断熱材や配管の交換まで、工事内容によって大きく異なります。建物の広さや劣化状況でも変わるため、一律には判断できません。現地調査を受け、施工範囲が分かる見積書を確認することをおすすめします。

中古住宅の購入前にも調査できますか?

売主や仲介会社の協力を得られれば、購入前に建物状況調査などを実施できる場合があります。シロアリ被害、雨漏り、床下の湿気などを事前に確認できれば、必要な補修工事と予算を検討しやすくなります。調査できる範囲や費用について、仲介会社や専門家へ早めに相談しましょう。

まとめ|虫対策はリノベーションの計画段階から

リノベーションでできる主な虫対策は、次の10項目です。

  1. 玄関ドアや勝手口の隙間をふさぐ

  2. 網戸や窓まわりを見直す

  3. 排水口と排水トラップを整える

  4. 配管まわりの隙間を補修する

  5. 浴室や洗面所の換気設備を改善する

  6. 掃除しやすいキッチンをつくる

  7. 壁・床・巾木まわりを補修する

  8. 換気口に適切な防虫部材を設ける

  9. 劣化した断熱材を交換する

  10. 床下の湿気・シロアリ対策を行う

虫が出にくい家をつくるには、室内を新しくするだけでなく、侵入経路や湿気、建物内部の劣化まで確認する必要があります。特に中古住宅では、解体して初めて問題が見つかることも少なくありません。

リノベーションを検討している方は、計画の段階で施工会社へ虫に関する不安を伝えましょう。現地調査をもとに必要な対策を工事へ組み込むことで、完成後も安心して暮らせる住まいを目指せます。